05820-200312 卒論・ゼミ論集『shioゼミ判例十選』完成
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素晴らしい出来栄え。
100%、学生たちの手作りです。
前号までは通し番号を振っていたのですが、今回は「別冊 shiologist No. 2019」とのこと。確かにその方がわかりやすいですね。 https://flic.kr/p/2iDpWh2 https://live.staticflickr.com/65535/49650138113_c387b80f80_k.jpg
4年生は卒業論文。2年生、3年生はゼミ論文。
各自、裁判例を一つ選んで、判例評釈の形で論述しています。体裁は完全に(以前の)有斐閣『判例百選』を模しています(以前、有斐閣の社長からご承認を得ています)。 論文の内容はもちろん完全にオリジナル。ゼミのScrapboxに論述し、学生相互に添削しあい、後期のゼミで3回報告して議論し、ある程度完成したところでshio.iconの添削を受け、さらに書き直して原稿完成。最終稿にshio.iconは目をとおしていません。最後は各自の責任で完成。 https://flic.kr/p/2iDpWhn https://live.staticflickr.com/65535/49650138133_b9580aef11_k.jpg
それを編集係の学生たちがまとめてレイアウトし、 デザインして完全版下PDFを作成し、印刷所にweb入稿。
その作業には全面的にApple製「Pages」を使っています。複数の学生たちが共通に持っていて印刷に耐えるクオリティで版下を作成できるのは、Mac/iPhone/iPadに標準で入っている「Pages」のみだからです。 表紙の見返しに、もう一つのゼミ「ドラゼミ」の論文集『詳説 法的三段論法』の広告が出ているのも、そのタイトルに誤字があるのも学生らしい。刮目すべきは……いや、きっと本当に諸説芬々なのでしょう。よく読みましたね。 論述、相互添削、推敲など、執筆のプロセスを100%デジタルで行っているshioゼミで、こうして毎年、最終的な成果物を「形」にする。「無体物」たる言語の著作物を「有体物」にします。デジタルにはページ概念がないけれども、書き上がったものを紙という有限の面積に載せるには相応のレイアウトやデザインが必要。それを行う過程で学ぶことは多い。また就職活動に自作の論文集を持参すれば、法学部で行った自分の研究について雄弁に語り、その実力を訴求できます。 卒業後、大学院に進まず一般企業に就職する多くの学生にとって、この論文を書く経験がもしかしたら人生で唯一の論文執筆の機会かもしれません。何度も何度も書き直し、学生同士で議論し、添削し合いながら論文を書き上げた経験は、きっと自信となって生きることでしょう。
なんでもデジタルが好きなshio.iconだけど、学生たちにとってその論文が「形」となって手元に存在していることに価値があると思います。
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